Q

抵抗膜方式タッチパネルのマルチ画面操作に関して教えてください。

A

マルチ画面操作とは、1台のホストコンピュータに複数台のタッチパネルを接続し、それぞれのタッチパネルにおいて操作を行える環境のことを意味します。ディ・エム・シーのタッチパネルコントローラ、およびマウスエミュレーションソフトを用いることにより、USB接続で最大2台、シリアル(RS-232C)接続で最大2台の計4台までのマルチ画面操作環境を実現することが可能です。

特徴1

従来、シリアル接続においては、マルチ画面操作環境を構築することは可能でしたが、これはシリアルポートを複数設ける場合それぞれに異なるIRQ、ポートアドレスを設定することで実現された物であったため、コンピュータ側からは、複数のタッチパネルから同時にデータを受信した場合どちらのタッチパネルから受信したデータであるかは識別可能でした。

しかし、USB接続は、同じIRQ、ポートアドレス上にUSBデバイスが存在するため、複数の同一USBデバイスからデータを受信した場合、コンピュータ側では受信したデータがどのデバイスから受信した物であるかがわからなくなる場合があります。その為、同じUSBタッチパネルコントローラを1台のコンピュータに複数接続して使用することは理論上出来ません。

ディ・エム・シー製タッチパネルコントローラでは、2台のマルチ画面操作機能の実現にハードウェア面で対応するため、タッチパネルコントローラをハードウェアリセット(電源再投入)する際にモード設定することにより、コンピュータ側には"異なる"デバイスあるよう見せる機能を実装しました(モード設定用のピンがHi/LoどちらかによりUSB Descriptorを変え、それぞれのUSBコントローラに異なるIDを付与する)。

さらに、タッチパネルコントローラ(TSC-50/IC)にEEPROMが接続されている場合、上記のデバイスID情報をEEPROM内で持つことができますので、ハードウェアによる設定は不要になります。 又、当然ながらそれぞれのタッチパネルにキャリブレーション情報を設定することが出来ます。

特徴1
特徴2

フロントヤードで通常操作、バックヤードで監視・運用管理・保守等を行うシステム。

特徴3